大村の静かな山あいに立つ切妻屋根が特徴的なK邸。芝桜やツツジ、ヤマブキなど季節の花に彩られたアプローチを通り、室内に入ると天井が高い開放的な空間が訪れた人を迎えてくれる。「自然豊かな場所だから木目を生かした山小屋風の家にしたかった」とご主人が話す通り、梁見せ勾配天井の広々とした室内は木の風合いによって優しく温もりあふれる印象。およそ20畳あるリビングダイニングの一部は畳敷きになっており家族が集う憩いのスペースとなっている。リビングより続く和室の窓からは庭の木々や豊かな自然を楽しむことができる。障子は太鼓張りになっているので掃除も楽で、断熱効果も高い。リビングと和室は南に面しているため日当たりがよく開放的な空間をより広く明るく感じられるそうだ。「施工の途中でも窓の配置やリビングの腰壁の大きさなど細かいことも臨機応変な対応をしてくれました。ちょうな削りのスギの床柱も遠方まで一緒に選びに行ってくれたおかげで良いものに出会うことができました」そう語るKさん一家の笑顔は高窓から差し込む日差しのように明るく輝いていた。
家族の会話も弾む吹き抜けの居間
玄関から一直線に続く廊下奥の窓からは
四季の草花を楽しむことができる
玄関にはご主人こだわりの
特注ステンドグラスが
和室の大きな窓から山あいの風景や庭を愛でる贅沢
実際に暮らしてみて、天井が高いので開放的な空間を満喫することができます。反面、空調が効きにくいのではないかと心配していましたが、断熱効果が高いおかげで全く問題ありませんでした。リビングの畳スペースは畑仕事で疲れた時にもゴロリと寝ころぶ事ができて重宝しています。
段差がないバリアフリーの室内や太鼓張りの障子などお手入れがしやすいよう具体的な生活をイメージして居心地の良い住まいになるよう設計しました。家族それぞれのライフスタイルに合わせて洋と和をうまく組み合わせた空間作りができて良かった。住まう人の快適に過ごせるという言葉が嬉しいですね。